読者の皆さんは、ツンデレと呼ばれる性格をご存じだろうか。
普段人前ではそっけなかったり辛辣な態度なのに、二人きりになるとちょっと甘えたりする属性。いつもは「ツンツン」してて、たまに「デレデレ」するからツンデレというわけだ。
このツンデレには男心をくすぐる魅力がある。ということで、今回はツンデレなキャストに心を掴まれたときのエピソードだ。
【風俗嬢と体の関係~ハルカの場合~】
ある休日。
少し寝坊した私は、急ぎ外出の準備を整えていた。
その日は、ある女性と遊びに行く約束をしていたのだ。
「あー、こりゃ確実に遅刻だな」
昨晩遅くまでネットサーフィンをしていたのがいけなかった…。
身支度を終えると、すぐに車を発進させた。
…
……
「ちょっと! 遅いじゃない!」
ふくれっ面で家から出てきた女性の名はハルカ。
怒っているのは確かだが、いつにも増して可愛かった。
「ごめんごめん、寝坊しちゃってさ。美味しいもの奢るから許してよ」
「バカなんじゃないの? もーいいから早く車出して!」
相変わらずキツい性格…。黙っていれば本当に可愛いのになぁ…。
彼女は私が勤めていた店の元キャストで、現在は風俗を卒業して居酒屋のホールで働いているらしい。
ハルカと私は同じタイミングで風俗業界に飛び込んでいた。お互い業界未経験で、右も左も分からない同じ境遇から意気投合し、仲良くなった。
さらさらの長い茶髪、整った顔立ち、モデルのようにスラッとしたカラダ。ハルカは容姿だけでいえば、街行く男性の視線を集めるに相応しい、まさに「美女」だった。
そう、容姿“だけ”でいえば、である。