ののかは少し頭を整理するような仕草を見せ、すぐにうなずいた。
じゅるる、じゅるる、じゅるる。
いやらしい唾液音が彼女の口元から聞こえ始める。
口内では同時に舌が動き、ペニスをベロベロと刺激してくる。
ふと彼女の顔を見ると、頬を赤らめて何とも艶っぽい表情だった。
こんな美人が自分のモノをしゃぶっているというシチュエーションに、興奮してしまう。
じゅぷ、じゅぷ、じゅぷ…。
フェラチオを教えて数分でここまで上達するとは、なかなか筋がいい。
このまま口に放出したいところだが…。
「うん、いいね。フェラチオはここまでにしようか」
「ぷはっ…。こんな感じで大丈夫でしたか?」
「ばっちりだよ。あのまま続ければ、大体の男性を十分イカせられると思うよ」
「よかったぁ…」
「それじゃあ、最後は素股だね。やり方を教えるよ」
私は仰向けになり、彼女を自分の腰の上に乗せた。
「素股はペニスとアソコと挟んで擦る感じだよ。初めは手を添えながらやってみて」
「こ、こう…ですか?」
ぎこちない動きだが、騎乗位の経験が豊富なのか、腰の動きは良かった。
プレイバックに入れてあるローションで滑りを良くし、そのまま続けさせた。
ズッチュズッチュと擦れ合う度にローションがいやらしく音を立てる。
ののかは気持ちよさそうな顔で腰を振り続けた。
「はぁはぁ…。店長…これちょっと気持ちいいかもです…」
「あぁ、俺もすごく気持ちいいよ。ののかちゃん、初めてなのにすごいね」
腰の振りは、どんどん激しさを増していった。
感じながら腰を懸命に動かす彼女を見ているうちに、私の限界も近づいてきた。
「ののかちゃん…イク…イクよ!」
素股の刺激に耐え切れず、ついに放出。
騎乗位素股でイクのは、珍しいことだった。
それだけ彼女がエロく、美しかったということだろう。
「この調子なら、すぐに人気がでそうだね」
「本当ですか!? 嬉しいです!」
仕事に真剣に取り組む彼女なら、お客様からの評判も良くなるだろう。
なによりこの美貌だ、少なくとも新人期間はたっぷり稼げるはずだ。
褒められて素直に喜ぶ彼女の頭を優しく撫でながら、私はいつものようにタバコに火をつけた。
(文=小鉄)
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