波乱が待っていたのは試合後だ。アダルトビデオメーカー『ソフト・オン・デマンド』の人気作『マジックミラー号』シリーズの化身ともいえるマジックミラーマンが登場。キャットファイターをAVに出演させるためにやってきた旨を伝えると、傍若無人な物言いに会場は大ブーイングの嵐となる。
これまでのキャットファイトの会場にはなかった不穏な雰囲気に包まれる中、「話が平穏に収まるのであれば」と、この日がデビュー戦となったはるちゃんが立候補した。
面接と称し、マジックミラーマンがはるちゃんの感度チェックを行なうと、潮を吹いてしまい契約が成立！ もしかしたら、近々、彼女が出演する作品がリリースされることになるのかもしれない。
メインイベントは、現役熟女AV女優の伊織涼子と、最近は舞台女優として活躍するセクシータレントの範田紗々による“顔面騎乗フォール限定のローションマッチ”が行われた。
この試合が開始前から注目を集めていたのは、裁くのが、あの和田京平レフェリーだからだ。
日本プロレス界の最高峰レフェリーであり、これまでに無数のタイトルマッチ、名勝負を裁いてきた大御所中の大御所である和田京平氏。大きな試合では厳格過ぎるレフェリング（ジャッジを下すこと）でも知られるが、試合前にコールされると、全日本プロレスの会場同様、客席から敬意を込めた「京平！」コールが起こる。その光景は、まるで三冠ヘビー級タイトルマッチのようだった。
