「えぇ! 風俗店の店長さんだったんですか!?」
「あはは、そうなんだ。隠しててごめんね」
私の話に驚きを隠せないラン。
そんなことは気にせず、私は話を続けた。
「ランちゃんなら、きっと人気が出ると思うよ。どう? ウチで働いてみない?」
ぶしつけな勧誘に見えるかもしれないが、肉体関係を先に持った女性相手には、勢いで攻めるのが一番効果的なのだ。
ランは少し考えたあと、何かを決意したかのように顔を上げた。
「小鉄さんが店長さんなら悩み事も相談できそうですし…私やってみます!」
キラキラの笑顔でそう話すラン。
かくして、私は絶対に売れるであろう高レベルのキャストを店に獲得したと同時に、従順なセックスフレンドを手に入れたのであった。
(文=小鉄)
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