自宅に到着し、荷物を降ろすや、彼女はおずおずと声を掛けてきた。
「あ、あの…すいません。シャワー借りてもいいですか?」
「うん、どうぞ。バスタオルは脱衣所にあるもの使っていいよ」
ランはペコリと頭を下げ、キャリーケースから自分の下着と着替えを取り出し、風呂に向かった。
(これはOKってことでいいんだよな?)
男の家に単身上がり込んで宿泊するという状況は、男からすれば
「セックスOK!!」
と言われているような気しかしない。
いや、だが万が一、本当に何もされないと思っていた場合は…。
悶々と頭の中で考えを巡らせる。
時計の針は22時を指そうとしていた。
…
……
「お風呂、ありがとうございました」
髪をバスタオルで拭きながら、ランが風呂から上がってきた。
メイクは取れていたが、驚くことに彼女のすっぴんはとても可愛かった。
メイクどうこうではなく、元が良かったのだ。
薄い寝巻を着た彼女に、いよいよ我慢できなくなった。
唐突にランを抱きしめる。
「あっ、あの小鉄さん…」
「ごめんね、可愛いからつい…」
ランは戸惑ったようだったが、私がしようとすることを察したのか、ぎゅっと抱きしめ返してきた。
「えへへ、いいですよ。でも優しくして下さいね?」
こんな可愛いセリフを言われて、我慢できるはずもない。
彼女をベットに押し倒し、唇に吸い付くようにキス。
ちゅぱ、ちゅぷ、ぴちゃ。
舌が絡み合う音は小さいのに、耳に届くと大きな興奮をもたらす。
激しく濃厚なキスに、脳みそがとろけそうになった。
お互い裸になり、肌を重ね合わせる。
彼女の温もりを直接感じ、心地良さだけがカラダを駆け巡る。
「すごいね、もう濡れてるよ」
「んん…。言わないで下さい…恥ずかしいです」
蜜壺のようにトロトロの愛液が、秘部から溢れてくる。
どうやら、少しの刺激でも濡れる体質のようだ。