ギャップ萌え。それは、外見や普段の様子からは想像できない行動や性格を垣間見た時に、
その人物に対して魅力を感じることだ。
風俗で言えば、大人しそうな子がすごく淫乱だったり、バリバリ派手なギャルがベットではウブな反応を見せたりする時に湧き上がる感情だ。
今回紹介するのは、そんな男心をがっちり掴まれるギャップ萌えを体験した時のお話だ。
【風俗嬢と体の関係~いちかの場合~】
大きくクリクリとした瞳に、透き通るような色白の肌。顔は小さく、薄い唇が特徴の口は、清純派アイドルを彷彿とさせた。
いま目の間に座っているのは、本当に風俗勤務希望の女の子なのだろうか。ここをアイドル事務所と間違えているんじゃないか。
「えーっと、いちかさんだったっけ。もう一度聞くけど、ここ、風俗店だよ?」
「はい。分かってますよ!」
風俗店とアイドル事務所を間違えるようなドジっ子ではないことは分かった。
だが、なぜこんなレベルの高い女の子がウチの店に…。
「志望の動機とか聞かせてもらっていいかな?」
「知らない人とセックスとか性的サービスとか、そういうのにあんまり抵抗がなくて…」
「好きっていうわけじゃなくて、抵抗がないって感じ?」
「ん~。責めるのはわりと好きだったりします!」
唇に指をあてながら、少し微笑んで質問に答える。
どうやら見た目に反して、痴女気質らしい。
黒くて艶っぽい髪は特に彼女を清純そうに見せていたが、「責めるのが好き」という発言には驚いた。
どう見たって、男性から責められて恥ずかしがりながら感じる…そんなMっぽい雰囲気が彼女にはあった。
「とりあえず採用は採用なんだけど、いちかちゃんはこの店が初めての風俗なんだよね?」
「そうです」
「じゃあ、俺と講習してもらうことになるんだけど、今からでも大丈夫?」
「あっ、はい! 今日は何も予定ないのでいけます」
我ながらスムーズな講習の誘い方だ。
相手も疑うことなく素直に従っているし…ここはみっちり講習してやらねば!
ルックスのレベルが飛びぬけて高い女性を今から講習できる、という嬉しさに胸を躍らせつつ、私たちはすぐ近くのラブホテルに向かった。