いま、東京のあの区、あの街、あの駅周辺には、どんな風俗があるのか、はたまたなくなってしまったのか…。それを探索するコーナー。今回は、中央区日本橋編。「日本橋の風俗店」を探索した。
中央区日本橋と聞いて頭に思い浮かぶのは、あの「日本橋」ではないだろうか。国道1号線が始まる橋で、日本の道路の出発点だ。
現在は橋の上を首都高速が通っていて、その影は非常に薄くなってしまっている。その橋のたもとにあるのが「三越新館」で、その向こう側に隣り合わせているのが「三越本店」だ。
そのすぐ裏には、建物を真上から見下ろすと“円”の字になっている日本銀行がある。およそ風俗店とは縁のない場所である。
しかし、実は数年前までこの近所に、店舗型ヘルスが存在したのを知っている人はすでに少ないだろう。
「日本橋オースリー」は、いま町屋にある「町屋オースリー」の系列店だった。筆者の記憶では、三越と中央通りを挟んだ向かい側あたりに、小さな店があったような気がする。
店の前に大きな植栽があり、狭いながらもレベルの高い女のコが在籍していて、サラリーマンが行列を作る風俗店と言われたものだ。
一度取材で訪れたことがあり、その後も何度か店の前を「存在確認」しながら通り過ぎもした。
しかし現在、筆者の記憶が間違っているのかもしれないが、店があった場所すら特定することができなくなっている。
それは、その近くに、商業ビルとショッピングパークを併せ持つ「コレド室町」が建ち、それに伴い、周辺の路地の様子も一変してしまったからだ。
とはいえ、事前にある程度は予想していたが、これで「日本橋には店舗型風俗店は、ほぼない」という結果が、早くも出てしまったことになる。