ぬぷぷっと、得も言われぬ感触と共に彼女の中に飲み込まれた。
まとわりつく膣壁は、まさに名器と呼ぶにふさわしい気持ち良さ。
彼女のアソコは経験人数が多いわりにピタッと締まっていて、セックスする度にその挿れ心地の良さに驚いてしまう。
「動くね…」
ゆっくりと彼女が腰をグラインドし始める。
自分が気持ちいいところに当てるようにグリグリと奥に押し付け、その度に息遣いを荒くするかのん。
彼女の動きと連動して、車もギシギシと揺れ始める。
じゅぷ…じゅぷ…じゅぷ…じゅぷ…。
ピストン運動をしているわけではないのに、結合部から聞こえてくるいやらしい音。
彼女が腰を振る度に、その音は激しさを増していった。
「ふあぁぁ! らめぇ…気持ちいよぉ…、気持ちいよぉ…あぁ!!」
酒と快感でろれつが回らない彼女の反応が可愛くて、私も昂る。
下から突き上げるようにこちらも腰を動かすと、さらに可愛らしく鳴いた。
「あっあっ! だめぇ!!」
私は自分の体を起こし、対面座位の形で彼女をギュッと抱きしめた。
体が密着する感じがたまらなく気持ちいい。
ふとフロントガラスから前を見ると、少し遠目に人影が見えた。
腰を動かしながら彼女の耳元で囁きかけた。
「ねぇ、かのん。見て、人がいるよ」
「えっ…えっ!? やだぁっ!」
顔を隠すように私にしがみつくかのん。それと同時に、アソコもキュッと締まった。
自分からカーセックスを提案したくせに、見られる可能性は考えていなかったようだ。
締りがさらに良くなったおかげで、私も限界に達する。
「あっ…かのん…。イク、イクよ!」
放出された精液は、あらかじめ着用していた避妊具の中に溜まる。
いつもと違うシチュエーションのせいか、普段より量が多い気がした。
車のシートを汚さないように、それをゆっくりと処理する。
「えへへ、気持ち良かったね」
「そうだね。かのんもすごく可愛かったよ」
時計を見ると、親睦会終了まであと20分。私たちは急ぎつつ、時間をずらして会場に戻るのだった。
(文=小鉄)
【元デリヘル店長の回想録】バックナンバーはコチラ