それから約1カ月後の9月半ば、千葉の栄町で風俗店を取材したあと、飲屋街である富士見町の写真を撮りながらブラブラしていたんです。
当時はまだ客引きが今ほど厳しく規制されてなかったので、ヒマな時間帯は女のコが店先に立ち、街も賑やかで活気があり、華やかでした。
その路地に、外国人の女のコが集まっているのを見つけて近づいた時、「あれっ⁉︎」と思ったんです。
ウラジオで遊んだ金髪巨乳のイリアがそこにいるじゃないですか‼︎(下の写真:一番右の女のコ)
たった1カ月前なんで、顔も体つきもよく覚えています。そういえば彼女、ウラジオで遊んだ時、「姉が千葉にいるので、私も行きたい」ようなことを言っていたんです。千葉で何をするのかと思ったら、こういうことだったんですね。
声をかけようとは思ったんですが、なんて声かけていいのかわからない。「イリア」は当然本名じゃないだろうし、今の源氏名とも違うだろうし…。
どうしようか焦っていると、女のコの中の1人が声をかけてきたんです。
「コンバンワ、一緒ニ飲ミマセンカ?」
その声でイリアも筆者に視線を向けたところで、「アレ?」みたいな顔から、驚きの表情へと急激に変わっていったのでした。
店の女のコたちは皆ロシア人で、彼女がウラジオでどんな仕事をしていたのかはだいたい想像がついている。なので、スケベな日本人に顔見知りがいてもおかしくない、とは思っていたみたいです。
偶然再会したものの、2人の間には気まずい雰囲気が。
「この雰囲気、どうしよう。何を話せばいいんだ…」
そう思った時、淀んだ空気を変えてくれたのが、彼女のお姉さんでした。
「アナタ妹、知ッテマスカ? ウラジオデ? オーケー、一緒ニ飲ミマショウ」