【性欲をぶつけるようにがむしゃらに抱く】
私は枕元にあるコンドームをつけた。
「店長、なんでそんなのが枕元にあるんですか?」
「こういう時のためだよ」
「さては、頻繁に女の子を連れ込んでますねー」
「ふふふ、それは内緒だね」
冗談を言い合いながら、彼女の中にペニスを侵入させる。
彼女は「んっ…」と甘い声をあげて、私の腕を掴んだ。
「店長の…やばいですっ! 入れただけでもイっちゃいそぅ…」
「それじゃ動くよ…」
グイッと腰を突き出し、ゆっくりピストンを始める。
おとはの腕を掴む力が強くなった。
「あぁっ! …んぅ! あっあっ!」
とろけた瞳で感じ続けるおとは。
だらしなく開いた口、半開きの目…。せっかく美人が台なしだが、美形だからこそ興奮してしまう私は、やはり変態なのだろうか。
その表情がもっと見たくて、腰を振るペースをさらに上げた。
「あっあぁ!! ら、らめですっ! あっあぁ! イきます、イッちゃいますぅ!!」
「おとはちゃん、可愛いよ。ほら、イクとこ見せてよ! ほら!」
さっきまで楽しそうに責めていた彼女が、今はペニスの気持ち良さによがり狂っている。
その事実が何よりも私を興奮させた。
「あっあぅ…。気持ちいよぉ…。あっああぁ! イクっ…イクっ!!」
「俺も…もうイクよ、おとはちゃん!」
ほぼ同時に、彼女が全身に力を入れて強張った瞬間、私もたっぷりと精液をゴムの中に注ぎ込んだ。
ゴムの中には、これでもかというくらいの量が出ていて、ちょっと自分でも引いた。
「んふふ。店長のえっち、気持ち良かったですよ」
「おとはちゃんも可愛かったよ。ありがとう」
ふたりでシャワーを浴びた後、私は彼女が差し出した保険の契約書にサインした。
「よし、これでOKかな?」
「はい! ありがとうございました!」
にっこりと笑顔のまま、彼女は続ける。
「保険料は毎月振り込みですから、これから毎月一回はお邪魔しますね?」
「え? それって…」
「んふふ、そういうことですよ。またお邪魔しますね」
私はこうして、保険料と引き換えに毎月のセックスフレンドを手に入れたのであった。
(文=小鉄)
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