【一流のキャストを育てたいという気持ち】
この日の私は、なぜかいつもと違う心境だった。
こうした講習の時、どうにかセックスに持っていこう、とにかく性欲を満たしたい、といった気持ちが強い。ナナコのようにレベルの高い女性なら、なおのことだ。
だが、初対面の時点で直感が働いたのだ。
この子は確実に爆売れする。だから、真剣に仕事を教えるべきだ! と。
ということで、入室からシャワーまでの仕事を細かく説明し、メモまで取らせた。
シャワーを浴びてベットにいくまで、いつもの倍は時間がかかった。それだけ綿密に、マナーや作法について教え込んだ。
そして、いよいよベットでテクニックの講習に。
恥ずかしそうに全裸になり、ベットに腰かけるナナコ。
「やっぱり…男の人の前で裸になるのって、結構恥ずかしいですね(笑)」
私はナナコの肩に手を回し、
「大丈夫。そういう恥ずかしがってる仕草も、お客様からは評価されるから」
そう教えた。
彼女の透き通るような白い素肌は、シルクを思わせるほど滑らかだった。若い女性特有の、しっとりと手に馴染む感じだ。
肩幅や骨格自体は小さく華奢ではあるが、Dカップあるというバストが女性らしい体を演出していた。
これで顔が整っているのだから、あとは仕事の内容さえしっかりすれば、売れないはずがない!
彼女を一流のキャストにすべく、私は最初のテクニックの指導に入った。