浴室を出ると、さっきまでやりたいオーラを漂わせていた女の様子がおかしかった。オーラが消えているのだ。
お酒の飲み過ぎで気分が悪くなったのか?
「シャワー浴びてきたら」と声をかけると、女は首を振った。いや、そっちがよくてもこっちが困るんだよ…と内心思った。
重苦しい空気に困惑して周りをキョロキョロ見渡す。すると俺はとんでもないことに気づいた。浴室の鏡がマジックミラーになっており、浴室から外は見えないが、部屋からは中が丸見えだったのだ。
つまり、女は俺の抜くところを見てドン引きしたというわけ。
「あれ? 見られてもうたかな?」
とヤケクソになって言う。
「マジ、きもいねんけど」
女はそう吐き捨てた。
「じゃあもう、エッチはムリやんな」と聞くと、女はコクリと頷いた。
しかし俺は抜いたとはいえやる気満々だった。
「わかった。エッチは諦める。でも俺もこのままやとおさまりがつかないから、せめて手でしてくれないかな?」
と懇願した。
すると女は少しイヤな顔をしたが、「手だけなら」と了承してくれた。