当初、俺たちは男だけで楽しむ予定だった。だが、焼き肉の煙があたりに充満すると、隣の女子がチラチラとこちらを見てくる。そこで「食べます？」と声をかけると、「いいんですか!?」と女子たちが続々と俺たちの和の中に入ってきた。
それをきっかけに大宴会開始。気づけば空が暗くなりはじめ、それと同時に女子たちは解放的になっていく。その中に超積極的なコがいて…。
「私、お酒飲むと変な気分になっちゃうんです」
と俺の方にカラダを寄せてくる。こちらが太ももとかを触っても、まったく拒否しない。酔っぱらった勢いで強引にキスをしても、「やだ～（笑）」と肩を叩いてくるだけだった。
これはイケそうだ…と確信したところでお酒を控えることに。そして、彼女がトイレに行くというので連れて行ったのだが、そこで予想もしてないことが起こる。トイレの外で彼女を待っていると、中から「きゃー！」という悲鳴が聞こえたのだ。
驚いて中に入ると、個室から「いやー！」とまたも叫び声が。「大丈夫？」と声をかけると、ガチャリとドアが開き、女のコが飛び出てきた。どうやら、便所に大きな虫がいて、それに驚いたようだ。
その虫はすでにどこかに消えていたが、彼女は「怖くてもうできない」という。しかし、トイレは我慢できない。そこで俺は「うちくる？」と提案すると、彼女は「お願いします」と頭を下げてきた。
お花見の場所から当時の俺が住んでいたアパートまでは徒歩10分くらい。そのコを連れていったん帰った俺は、すっきりした彼女と一戦交え、自分もすっきりしてふたたび宴会場に戻った。
その日は夜まで大宴会。桜も女のコも満喫できた花見は、この年だけだ。
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