――美しい友情が芽生えたようですね(笑)。お互いに男性を相手にする仕事ということで、分かち合える部分もありそうです。
奈々美:でも、AV女優よりも風俗嬢さんの方が大変だと思うな。だって、AV女優の相手はプロの男優さんで、男の人に身を任せることが多いから。ある意味、男優さんはイクのが当たり前だけど、一般の人はそうじゃないですもんね。イカないときもあるというか…。
あむ:それが一番ツラいことかも。イカせられないのは、すごく申し訳ないと思っちゃう。
奈々美:そういうときは、どうするんですか?
あむ:とにかく精一杯がんばる。いろんなところイジってみて、反応がイイところを重点的に責めるとか。それでもイカないときは、「ごめんなさい」するしかないかな。「また次がんばるね」って。
奈々美:イカせられないっていうのは、女のコにしてみたらけっこうツラいことですよね。
あむ:そうなんですよ。でも、そのときはイカせられなくても、また指名してくれるお客さんも多いんですよ。そうすると、「愛されてるな~」って感じたり(笑)。
奈々美:あむさんの一生懸命さが、ちゃんと伝わっているんですよ。
あむ:普通の女のコなら誰でもできることをしているだけだと思いますよ。これからも、ちょっぴり疲れたお兄さん方に少しでもリフレッシュしてもらいたいですね。
AVの仕事を「一生続けたい」と力強く語ってくれた奈々美ちゃんに対し、オナクラの仕事からは「ある程度」で卒業したいというあむちゃん。実はあむちゃんには、「将来、やりたいこと」があるそうだ。その夢を叶えるため、求人サイト『みっけ』で自分に合った仕事を探したという。自分の性癖にも合った仕事を見つけ、「毎日が充実している」という彼女は、対談中も常に明るい笑顔を振りまいていた。
(取材・文=堀木玉木/写真=名鹿祥史)
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