奈々美:「大変だな~」って思うことはなかったんですか?
あむ:大変なことってあんまりないかな~。それよりも驚くことの方が多い。
――たとえば?
あむ:オナクラなんですけど、お店に来てくださるお兄さん方の中には、けっこうハードな性癖の持ち主もいるんですよ(笑)。そういう人と出会うと、「世の中にはいろんな人がいるんだな~」って感心しちゃいます。
奈々美:ハードな人?
あむ:初めての方でいきなりぶっ飛んだお願いをする人はほとんどいませんけど、常連さんになると、不思議なプレイを要求してくる人もいるんです。床に寝転がって、「踏んでください!」って懇願してくる人とか。オナクラなので、基本的にそういうプレイはしてないんですけど、私はやってあげちゃう♪ だって、お客さんの喜ぶ顔を見たいんですもん。男の人の潮吹きとかも得意なんですよ♪
奈々美:サービス精神が旺盛なんですね~。
あむ:私は自分のことをSだと思いますけど、そのSには「サービス」も含まれているんですよね~。だから、できる限りのことはしてあげたい。
奈々美:風俗嬢の鑑ですね。でも、それだけ優しいと本番を強要されたりとか…。
あむ:それはありますね。でも、うまくかわしています(笑)。「まあまあ」とか「ダメだよ~」って断れば、大概の男性は寂しそうに引いてくれますからね。それでも迫ってきたら、ちょっと強めに「お店の人を呼びますよ」って(笑)。そうすれば大丈夫。だから、これから風俗を始めようと思っていて、本番に関して不安を持っている人は安心して平気だと思います。世の中の男性は、そんなに強引じゃないですよ。
――ほかに、これから風俗の仕事を考えている女性にアドバイスはありますか?
あむ:そうですね~。いろいろ不安はあると思いますけど、その中でも「身バレ」(※身元がバレること)が気になる人って多いんじゃないかな。そういう人は、いっそのこと見知らぬ土地に移るっていうのも手だと思う。私も地方から東京に来たタイプなんですよ。だから、誰かにバレる心配をしないで仕事ができています。どこに行ったって身バレの可能性はあるけど、地元よりはマシだと思いますよ。
奈々美:それはすごく大事なことですね。AV女優はバレバレですけど(笑)。
あむ:そこまで腹をくくれるのが素敵だと思います。やっぱり風俗で働くのって、どこかにやましい気持ちがあるし、あまり知られたくないことだと思いますからね。まあ、私もこうやってメディアの取材を受けて顔を出しちゃってますけど(笑)。
奈々美:お互いがんばりましょう!