「もしかして、はるかちゃんの彼氏って、翔太?」
「えっ、どうして名前知ってるの?」
「いや、大学の知り合いの奴やねん」
「すごい! びっくりした!」
出会い系で会った子が、まさか知り合いの彼女だったとは。こんな意外な出会いがあるなんて、正直驚いた。
本人のいないところだと、楽しい話よりも悪口の方が盛り上がる。ということで、翔太の悪口で大いに盛り上がることに。
話は尽きず、その勢いのまま2軒目に誘うと、はるかちゃんはあっさり付いてきた。
2軒目は少し落ち着いたバー。お互いオシャレなカクテルを注文し、ここでも翔太の話題で盛り上がった。おとなしそうな雰囲気のはるかちゃんが結構な暴言を吐くので、かなり不満が募っているんだろうなと思った。
すべての愚痴を吐きだし終わったのか、少し落ち着いたはるかちゃんが私の肩にもたれかかってきた。
「愚痴ばっかりでごめんね。でも、拓さんといると落ち着くの」
私はただ聞き役に徹していただけだが、はるかちゃんにとってはそれが心地よかったようだ。私はこのとき、やれると確信した。
はるかちゃんをぎゅっと抱きしめ、そのままキス。彼女はまったく抵抗することもなく、受け入れてくれた。
その後、少し話して店を出た。私は黙ってはるかちゃんの手を握り、ホテル街の方へと歩き出した。ドキドキしたが、はるかちゃんは黙ってついてきた。ホテルに入ろうとしても抵抗する様子はなかったので、そのままホテルへIN。