ちなみに、稼げる風俗嬢の違いは、
「人対人として会話ができるコ」(篠原)
「気持ちに余裕があるコは、お客さんが何を求めているのか気づける」(あす香)
「今の店がダメなら次の店に行けばいい。スカウトに相談すればいいという考え方のコはダメ」(王田)
どうしたらセックスが~には、
「相手との信頼関係」(あや乃)
「女性は痛くてもガマンしてしまう」(mimi)
「力加減を知ってほしい」(あす香)
という回答となった。これは、風俗やセックスだけでなく、社会人としての働き方、パートナーに対する気持ちにもそのまま置き換えられる。ドキッとした男性は少なくないはずだ。
筆者的に興味深かったのは、MCから来場者の女性(約20人)に対し、全員目をつぶっての挙手方式で行なった「いくらなら女性用の風俗店に行くか?」という質問。もっとも多かったのは5000円で、挙手したのは約10人。2万円が3人で、3万円が2人という結果だった。
女性でも、ある程度の金額と引き換えてでも、性的な快感を得たいという気持ちが少なからずあることは、風俗産業に与えられたヒントではないか。男性が女性化すれば、女性は男性化する。今はマイノリティーであるLGBTの人々も、平成の次の時代には、それぞれの性を風俗店で楽しめる時代になっていると思えない理由が見当たらない。
(取材・文=松本雷太)