二次会は近くのスタンディングバーで、そこでS子ちゃんはハイボールを結構飲んで、店を出るときにはもうフラフラだった。
「自宅はどこ?」って聞いたら俺と同じ方向だったんで、タクシーで送っていくことになったんだ。
S子ちゃんは実家暮らしで、向かったのは世田谷の高級住宅街。タクシーが目的地について降りると、S子ちゃんは歩くのもおぼつかない状態で、俺は肩を貸して家の玄関まで連れて行ったんだ。
深夜だったから静かに玄関のドアを開けて中に入ったんだけど、S子ちゃんは家に入った途端、倒れ込んじゃって…。
一応、家の中には入れたからそのまま帰ろうとも思ったんだけど、彼女がちょっと苦しそうだったからそのままにもしておけなくて。仕方ないから、S子ちゃんに聞きながら2階の部屋まで連れて行くことにしたんだ。物音を立てずに、ね。
部屋に入ってS子ちゃんをベッドに寝かせて、今度こそ帰ろうって思ったら、彼女が俺の腕を引っ張ったんだ。そして、「もう帰っちゃうの?」って急に甘えた声を出してきて、次の瞬間、握っていた俺の腕を引き寄せてキスしてきて…。
女の子に恥をかかせるわけにはいかないし、“なんだか昔のトレンディドラマみたいだな”と思いながら、こっちも舌を入れて、彼女と体を重ねたんだ。
ただ、なにせ場所はS子ちゃんの実家で、隣の部屋にはご両親が寝てるらしく、とにかくその緊張感がすごかった。
こっちはベッドのきしむ音はもちろん、服を脱ぐ時になにかひっかけて音を出したりしないかとか、細心の注意を払ってたんだけど、彼女は彼女で漏れそうになる声を我慢していて…。静まり返った部屋には、くちゅくちゅアソコを掻き回す音だけが響いてた。
静かにそれでも激しく愛撫し続けて、S子ちゃんの乳首いじりながら「そろそろ我慢できないんじゃない?」って聞いたら、「オチンチン欲しい」って小さな声が返ってきたんだ。
それで、ご両親に気付かれる前に早く挿れちゃおうと思ってバックで挿入。S子ちゃんの声が出そうになると口塞いだりしつつやったんだけど、これまでにないほど興奮したセックスだったな…。
S子ちゃんとは今でも連絡をとってて、まだ付き合ってはないけど、たまに会ったりもしてる。さすがにセックスはホテルで。実家でのセックスは確かに刺激的だけど、やっぱりリスキーすぎでしょ(笑)。
(文=櫻麗)
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