店構えはいたって健全なマッサージ。
そこに現れたのは、胸元がざっくり開いたグルジア美女。
果たしてこの店にヌキはあるのか…。
【グルジアという国】
「グルジア」と聞いてパッと場所がわかるひとは少ないだろう。
グルジアはコーカサスと呼ばれる地方にあり、トルコの東側に位置している。グルジアと国境を接している国は、北側のロシア、東のアゼルバイジャン、南のアルメニア、西のトルコ。
旧ソ連の国のひとつだが、領土問題を巡ってロシアとの関係は悪い。
グルジア政府からの依頼で、数年前に日本語での正式名称が「グルジア」から「ジョージア」に変更された。「グルジア」はロシア語読みで、「ジョージア」は英語読み。つまり、グルジア政府の依頼の意図は「うちの国をロシア語で呼ぶのはやめてくれ」ということ。
一方で、グルジア語では日本のことを「ヤポーニャ」と呼ぶ。これはロシア語で日本を呼ぶのとまったく同じ発音。自国をロシア語読みするなと言いながら、相手国をロシア語読みする面白い国がグルジアだ(決してdisっているわけではない)。
グルジアの首都・トビリシは貧乏旅行者が沈没(※)する街として知られている。
※沈没:バックパッカー用語。貧乏旅行者がなにもせずにダラダラと長期滞在してしまうこと。
旅人が沈没する理由はいろいろあるが、まずあげられるのが物価の安さ。グルジアでは、生ビールのジョッキがレストランで150円ほど、安宿が1泊500円~と東南アジア並みに物価が安い。
また、グルジアには東南アジアのような喧騒はなく、街は静かな雰囲気であるため落ち着いて過ごすことができる。
グルジア料理が日本人の舌にとても合うことは、旅人の間でよく知られていて、世界中を旅してきた中で「ごはんが美味しかった国は?」と聞かれたときに、ぼくがまず即答するのは「グルジア」だ。
そういうわけで、ぼくもしばらくグルジアの首都・トビリシに沈没していた。
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