小銭でハメ撮りを晒すやさぐれた女を探すことは難しいことではない。だが、エロ本編集者で処女を捨てようなんて女を探すことは至難の業だ。童貞だって捨てられれば誰でもいいとならないから、素人が無理なら高級ソープを推奨されている。まして連中は少女漫画などで「好意を寄せている男とセックスする」と洗脳されているのだ。セックスなんて大したことでないと気付くのはいろいろと男を知ってからだろう。
どう考えても無理な話だった。誌面に掲載して反響が見込めるレベルのルックスであれば、どこぞの誰かがさらっとファックして膜など破っている。自発的に貞操を守っている訳でもないのに処女であるということは、つまりそういうことだろう。ブスの処女喪失シーンなど誰も見たいとは思わない。猫が障子を破く様を見ている方がまだ有意義である。
適当なネーチャンを処女という設定にして捏造しちまおうと画策していたところ、「処女を買ってください」というメールが届いていた。ダメ元で処女限定でハメ撮りさせてほしいと出会い系サイトに書き込んでいたことを失念していた。
応募してきたのは数人に過ぎなかったが、メールを交わしていくうちに
「周囲が卒業していく中、処女でいることが重く感じられる」
「誰にも求められないという不安で押しつぶされそうになる」
など、心の悩みを打ち明けてくる。エロ本編集者にそんなことを訴えられても困る。よほど精神的に参っている人たちなのだろう。
その中で19歳の「エリ」は脳みそが入っているのか疑わしい動機だった。
「彼氏とセックスする前に処女だとバレることが恥ずかしい」
処女＝恥と考えているので、知人とセックスする訳にはいかない。処女を捨てられる上に金ももらえるなら願ったり叶ったりだとあっけらかんとしている。重い動機のネーチャンも怖いが、処女喪失を全国に晒そうという発想も十分怖い。あえて中学生からビッチキャラを演じていた、という心境に至っては理解の埒外だ。童貞がヤリチンを騙るようなものか。痛々しい。
さて、問題は撮る側のこちらである。ちょっとオツムがアレなコの扱いは日常業務なので今更何の問題もないが、相手は処女。ヤリマンを適当に持ち上げて景気よくパンツを脱いでもらう手練手管はあるけれど、セックス未経験の若い女をどう脱がせるべきか。
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