後日、Bと会った時、正直に居酒屋でのセックスを話したんだけど、
「俺、途中で起きたんだよね。そうしたらお前、ババアとやってるから面白くてさ。そのまま寝たふりしてよって思ったんだ」
って言われちゃった。
※ ※ ※ ※ ※ ※
話が終わるころ、Aのグラスにはまだ半分くらい焼酎が残っていた。
「お酒の強さは誰よりも自信があったんだけど、あれから少し控えているんだよね。だから今日もこれで帰るよ」
お店を出るAを見送る私は、「お酒に懲りずに、また来てくださいね！」と、20代にして哀愁が漂い始めた背中に向かって声をかけた。
（文＝櫻麗）
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