【リマの巨大置屋に潜入】
置屋方面に向かうローカルバンを探して、リマの旧市街を歩きまわった。
治安が悪いと噂の旧市街。いつ強盗に襲われるかわからないため、持ち物は最低限の現金と撮影用のスマホのみ。
リマ庶民の足であるローカルバンは街中を走っているが、ルート数が多すぎて、いち旅行者がうまく使いこなすのは難しい。
数名の運転手に聞き込みしたところで、ようやく目的のバンに乗ることができた。
スマホの地図には、事前に置屋の住所の場所にピンを打っている。
現地人でタコ詰めになったバンに揺られながら、GPSで現在地を確認していると、ピンはすぐ近くまで来ていた。
運転手に合図して、バンから降りる。
あたりを見回すと、そこは工場地帯。置屋がどこにあるのか、まったくわからない。
地図、置屋の住所、建物に書いてある住所を見比べながらウロウロするが、置屋は見つからないため、すぐに断念。近くにいた通りすがりのおじさんに聞いてみた。
「おぉ! 置屋ならこの裏にあるぞ。ただ、人通りがなくて君がひとりで歩くのは危ないから、タクシーを使いなさい」
おじさんは親切にもぼくの安全にまで気遣ってくれた。ただの買春旅行者なのに申し訳ない…。
距離は近いし、歩いていきたいところだが、危ないなら仕方がない。
アドバイス通りタクシーを捕まえて、置屋に向かった。
※本サイト「メンズサイゾー」(https://www.menscyzo.com/)に掲載されているイラスト・写真・文章の無断転載を固く禁じます。