20分程飲みながらおしゃべりしていると、立て続けにふたりの客がやってきた。案内してくれた小柄な女性が女のコの付け回しをしていて、基本的にはマンツーマン。客が少ないときは、新たに来た客にふたりの女のコを付けるようにしているようだ。
Mちゃんが後客の接客に廻り、Tさんとふたりでおしゃべりしながら他の客を観察する。
隣のソファーに案内された30代のイケメン客はリピーターのようで、早速、床に仰向けに寝そべると、女のコに股間を踏まれて悶絶している。
左隣のスケスケミニスカ客は、ソファーに腰掛けた女のコの目の前で床に正座させられ、犬のぬいぐるみをかぶったまま土下座させられている。頭を下げるたび、シースルーのミニスカから男のケツがチラ見えするのだが、哀しいかないつものクセで、ついそれを目で追ってしまう筆者…。
そして右隣に座った後客には、女のコたちが興味津々。何かと思って目をやると、アラサーで剛毛な客の股間には、なぜか赤黒く光るスモモが置いてあるのだ。
ン?
と思って目をこらすと、それはまぎれもない大きなカリなのだった。
客の多くはM男で、“いじめられたい・叱られたい願望”を満足させるために遊びに来るようだが、中には巨根を自慢しに来る迷惑な客もいるようだ。
「Tさんはなんでこの店に入ったの?」
「人間観察ね。お店に入ってから男の本性がよくわかるようになったわ。いろんなチンコがあるってことも(笑)。それからは、同じ男とは3回くらいしかセックスしなくなったの。飽きちゃうのよ」
「3回って、そりゃ早すぎるんじゃない?」
「それくらいすれば、もう段取りがわかっちゃうのよ。ああ、次はこう来るな。で最後は正常位で終わりか、なんて」
「でも、あんまり奇抜なセックスってのもないんじゃないの?」
「タマには刺激的な変わった体位やシチュエーションもいいかなって(笑)」
そんな話をしている時、「こんばんわー」と左隣にやって来たのが、その日の女のコの中では一番の美貌とスタイルの20代前半の女のコだった。
「Sです。初めまして」
ツンッと尖った釣り鐘型のオッパイは推定Eカップ。ウエストはくびれ、腰は適度に丸く、濃い目の茶髪をアップにしている。
かわいいというよりも少しキツい感じの美女だが、微笑みがそれを柔かくしていた。
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