日本のちょんの間の相場は、だいたい1万円で、昔の横浜・黄金町や町田のたんぼも同様。日本でもっともコスパが高かった沖縄の真栄原や吉原は5000円でしたが、現在は壊滅状態です。
そこへ行くと、土橋のちょんの間は5000円で、日本一レベルの超破格値です。これでまずまずの熟女と遊べれば儲けものじゃないですか。
しかし…。
30センチほど引き戸を開け、その隙間から赤い電球に照らし出された中を覗くと、玄関先にいたのは、熟女どころか、完全におバアちゃん。
髪の毛はハゲかかり頰は垂れ下がり、よく言えばフレンチブル、悪く言えばブルドッグに似ていました。
そしてもうひとり、座敷にいた女性は三十路と思われましたが、よく言っても悪く言っても太っている超おデブなのでした。
そして、ふたりともなぜか若干怯えたような表情で、それが筆者が必死に背負って来た「上がる気」をごっそりと削いでしまうのでした。
「あっ、すいませ~ん」
そう言って、開けた戸をすぐに閉めるしか筆者にできることはありませんでした。
もう一軒の方は、まだ準備中なのか人の気配もせず、そこで終了。
せっかく来たのに、雪が舞う夜道を負け犬のようにうつむいて、トボトボと大街道に向かったのでした。
が、その後道後に戻り、本ヘルでお相手してもらったのは、笑顔のかわいい二十歳の女のコ。松山の裏風俗は、闇と光のコントラストが強いようだ…。
(写真・文=松本雷太)