やむなき事情からか、はたまた自らの性癖によるものか、それとも割り切ったビジネスか、なんにせよ日々、男の性に向き合う風俗嬢たち。
そんな彼女たちにも、“初めて男を迎え入れた時”がある。
それは、普通では考えられない相手なのか、えげつない体験だったのか、それともなんのへんてつもないごくごく自然なものなのか。彼女たちがオトナになった瞬間とは…。
大阪の難波や日本橋、心斎橋といったエリアを総じてミナミと呼ぶが、数多くの風俗店が立ち並ぶことでも知られている。特に、『ニッポンイチの交差点』と呼ばれる日本橋一丁目の交差点界隈の雑居ビルやマンションには、ホテルヘルスの受付が集中している。今回取材させてもらう女性・貴子さん(40歳)も、日本橋一丁目に受付がある熟女ホテルヘルスに在籍していた。
待ち合わせ場所に指定されたのは、難波の喫茶店。現れた貴子さんは、身長は150センチと小柄だが、Fカップのバストにくびれたウエスト、プリプリなヒップと、まさにトランジスタグラマー体型だった。顔も目鼻立ちがクッキリしていて、直観的に南の方の出身だろうと思った。
「沖縄のある島で生まれ育って、19歳になったばかりの5月に内地(本州)に出てきたの。最初は東京に住んで、新宿のファッションヘルスで働いたんだけど、周りに知り合いがいないし物価が高いしで、2カ月で大阪に来たの」
彼女が大阪で住んだのが、大阪市大正区。このエリアは沖縄出身者が多く、郷土の料理はもちろん、食材を扱う店も豊富なのでリトル沖縄と呼ばれている。
「結局、そこ(大正区)が気に入って20年以上住んでる。周囲も沖縄の人間だから過ごしやすくて…」