賢明なる読者諸氏なら、当然「大阪五大新地」をご存じと思われます。このコーナーでも度々リポートしていますが、日本に現存するわずかな遊郭街であります。
人気ランキングは、飛田新地を筆頭に、松島新地、信太山新地と続きますが、残るふたつはというと…。そう、今里新地と滝井新地です。その中で、最も小さい新地が「滝井新地」で、路地には十数軒の店が並んでいるものの、営業しているのは現在7、8軒ほど。
「散歩がてらに女のコ見学でもするか」
とやって来ても、その“メイン通り”は、牛歩でもホンの3、4分で終わってしまうほどのショートコースです。
システムは飛田や松島同様の顔見せで、店の外や玄関内で女のコを選んで気に入ったコがいたら上がるスタイル。料金は30分1万4000円～となっているもようです。
裏路地にひっそりと建ち並ぶ滝井の料亭
滝井新地と他の新地との違いは、“それはそれは非常に周囲に気を使って営業している”こと。そもそも、おばちゃんに聞いても料金すら教えてもらえず、「女のコに聞いて」と言うばかり。まあ、それがここの決まりごとなんだろうなと思ったのでした。
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