【風俗嬢・処女喪失話】道行く誰もが振り返る“美人すぎる”美容部員34歳

 しかし、捨てる神あれば拾う神あり。たまたまこの店の店長の同僚が高級デリヘルを立ち上げることになり、「美容部員はセレブな感じがするから」とスカウトされたのだ。

 これでスグに借金を返せると思った蘭さんだったが、仕事内容を聞いて戸惑うことに。

 
「私、フェラチオって何ですか?って店長に聞いてしまったんです。それまでフェラをしたことがなくて、そういうものを知らなかった。それに、風俗って全部、セックスをしてればいいもんだって思ってたんです。私はもともと受け身なので、お客さんをそのまま受け入れてお金になればいいかぁ~って思ってました(笑)」

 
 本人いわく、もともとセックスは嫌いではなかったが、その美貌からか「いつも男の人にリードされるがまま」で、前戯からインサートまで常に責められていたそうだ。それが彼女にとってのセックスで、そうすることが風俗だと思っていたわけだ。

 蘭さんの出身は、北海道小樽市。父親はホテルの厨房で働く料理人で、母親は近所のコンビニでパートタイマーと、一般的な家庭だった。小学校から高校まで近所の公立校に通い、中学・高校とブラスバンド部に在籍していた。初めて彼氏ができたのは、高校2年生の時。1年上のブラスバンド部の先輩だった。蘭さんは、この先輩に処女を捧げようと思っていた。

 
「付き合うっていっても、小樽って小さな街だから、デートをしても“店にふたりでいたでしょ?”ってスグにバレてしまうんです。だから、ラブホになんか絶対行けない」

 
 それでも蘭さんは、Xデーをお盆の時期に行われる地元の夏祭に定めていた。

 
「なんとなく憧れていたんです。お祭の雰囲気に乗じて彼氏と…という展開に。大胆になれるって思ったのかな?」

 
 実は、夏祭の数日前、彼から「ウチの親、夏祭の委員やってるから、その日の夜はいないんだ」と自宅に誘われていたのだ。

 そして、夏祭当日。案内された彼の部屋は、6畳ほどの広さで、机と本棚、そしてベッドが置かれたシンプルなものだった。

 ベッドに腰かけて話していると、ゆっくりと彼が距離を詰め、そしてキス。そのまま押し倒されたが、ここで蘭さんは重要なことに気付いた。

 
「夏祭だから、母に着付けをしてもらって、気合いを入れて浴衣だったんですよ。私ひとりでは着れないから、慌てて止めてって言おうとしたんだけど、興奮した彼にグイグイ唇を押し付けられて言えなくて…。だから、思いっきり彼を押しのけて回避したの」

 
 当然、彼は「なんで?」となったが、浴衣であることを告げると、一応、納得。彼女はそのまま帰宅したが、脱いではいないものの、いろいろな箇所に乱れは出ていた。そんな蘭さんの姿を見た母親はニヤニヤ。それが、とにかく恥ずかしかったという。

 
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