【セキュリティに止められる】
住所を頼りにたどりついたのは、一軒家のような作りの建物だった。
「Juan Murillo 122」
住所は合っている。しばらく外から様子をみていると、ちらほら男性が出入りしていることがわかった。意を決してぼくも入ってみることにした。
セキュリティ「Identificacion」(IDを見せろ)
ドアを開くと、セキュリティと思われる男に止められた。この手の店に潜入するとき、ぼくはスマホ以外の貴重品の類は一切もっていかないようにしている。
夜遊びスポットがあるエリアの治安は悪いことが多い。強盗対策のため、ぼくは夜遊びするときは現金だけもっていくのが癖になっていた。治安が悪い南米の街ならなおさらだ。
JOJO「No tengo pasaporte ahora. Pero tengo foto copia de pasaporte en mi telefono」(パスポートは持ってないけど、携帯にパスポートの写真が入ってるよ)
スペイン語でそう説明してスマホに保存した画像をみせる。しかし、セキュリティは応じてくれない。
年齢チェックしているだけにしかみえなかったが、粘ってもダメの一点張り。仕方なく宿まで2kmほどの道のりをパスポートを取るために戻ることにした。
【男・男・男】
フラフラになりながらパスポードを取りに戻って再度置屋を訪れると、今度はすんなり通してくれた。
セキュリティを抜けて入口で入場料の2.5ドルを支払う。薄暗い店内に入ると、そこはバーのような作りになっていた。
エクアドル人と思われる男たちでものすごく混み合っている。ここを訪れたのは平日の17:30。男が60人、女の子は20人くらいだろうか。明らかにバランスがおかしい。
店内の奥の方ではストリップのようなショーが行われていて、男性客が盛り上がっていた。
【女の子の質は…】
男で混み合った店内をぐるっと周ってみた。外国人らしき客は皆無。かといって、ぼくに対する視線が突き刺さるような様子もない。
ここは世界遺産に登録されている首都。きっと外国人客も来るんだろう。そんなことを考えていた。
一周まわってみてわかったこと。それは、エクアドルの風俗嬢の質がいまいちだということだ。明らかに年齢がいっている女性、太っている女性…。正直ここで遊べる気がしなかった。
せっかくだから遊んでいきたいけど、これは厳しいかな…。
そう思ったときに、比較的かわいい女の子が視界に入った。おそらく20歳前後。この店の中ではダントツで若い。しかも、ぼく好みのロリ系だ。
残念なことに、彼女は常連らしきおっさんの接客中だった。カウンターでいちゃいちゃしながら酒を飲んでいて、横槍を入れる隙は見当たらない。
ぼくは一旦入口に戻り、タバコを吹かしながら受付のお姉さんから情報収集することにした。
JOJO「後でもっと女の子来るの?」
受付のお姉さん「今日はもう来ないわよ」
くそ…。まだ夕方だから後から来るんじゃないかと思っていたがあてが外れた。
このお姉さんは近くの店(系列店?)で働いていて、今日はたまたまこっちの店を手伝っているらしい。待っても無駄だということがわかったので、再び店内に入って女の子を物色することにした。
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