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新宿・歌舞伎町や六本木、池袋といった東京の繁華街には数多くの雑居ビルがある。そこには、キャバクラなどの飲食店や派遣型風俗(ホテルヘルス)の受付などさまざまな業種が入っているが、昔から都市伝説的に囁かれていることがある。それが“隠し階や隠し部屋”の存在だ。
隠し部屋と聞けば、映画やドラマなどでのアジトや監禁部屋みたいなイメージだが、まぁ普通は現実味なんて微塵もない。都市伝説的に語られるのも“さもありなん”なわけだが、現実に存在するのだ。
たとえば、外から建物を見れば10階建てなのに、エレベーターの階数表示は9階までしかない、といったものだ。もちろん、そこから上は外階段を利用して…というパターンもあるが、最上階への道が分からなければ…。
“悪のアジト”的な子どもじみた妄想はさておき、こういった場所は秘密クラブや裏風俗的な部屋として利用されているケースがある。いまから約10年前、当時、筆者は某放送局に出入り業者として関わっていたが、ある日、チーフプロデューサーから「ちょっと面白いところで遊びませんか?」と誘われた。