やむなき事情からか、はたまた自らの性癖によるものか、それとも割り切ったビジネスか、なんにせよ日々、男の性に向き合う風俗嬢たち。
そんな彼女たちにも、“初めて男を迎え入れた時”がある。
それは、普通では考えられない相手なのか、えげつない体験だったのか、それともなんのへんてつもないごくごく自然なものなのか。彼女たちがオトナになった瞬間とは…。
取材場所は上野のレンタルルーム。現れたのは、台東区を拠点とする若妻系デリバリーヘルスに在籍するアスカさん(仮名:27歳)だ。
高校を卒業してから風俗業界一筋で、キャリア9年。現在のお店は在籍6年目だが、「お店ではずっと21歳なんです」とアスカさんは笑った。その笑顔にはあどけなさが残っていて、たしかに21歳に見えなくもない。
水色のワンピースの上からでも分かる推定Fカップのバストに目を奪われつつ、まずは風俗入りのキッカケを聞いてみた。高校を卒業してから風俗一筋というキャリアは、なかなかのものである。
「埼玉の“東京に隣接した市”で生まれ育って、高校も地元の公立高校に通っていました。実は、その高校生の時から借金を抱えていて…。原因は“趣味”です」
高校生に借金を抱えさせる趣味とは?
「アニメやゲームのキャラクターに扮するコスプレです。あのコスチュームって、オフィシャルの既製品を買うにしても、自分で作るにしても高いんです。ウィッグ(カツラ)まで揃えると、20万円近くかかることもザラなんです。高校生のコンビニのレジ打ちのバイトじゃ、到底追いつきません」
そこで親のクレジットカードを使い、通信販売でコスチュームを買い始めたというアスカさん。もちろんこれは親公認で、毎月3万円ずつ返済する約束だったという。しかし、趣味というものは凝れば凝るほどお金が掛かるもので、気が付けばアスカさんは親に70万円の借金をしていた。高校1年生の身で、なかなか返せる額ではない。