女王様キャラ確立かと思われた朝比奈だが、『君のヒナ。』のメインビジュアルでは、ふたたびファンを驚かせることになる。同作のジャケットは、海を背景に膝を抱き合わせて座るバストアップ、しかも横顔だった。胸の谷間こそ見えるが、グラドルのイメージ作品とは思えないほど露出度は低い。もちろん、本編では露出の激しいハイレグ姿などを見せるが、普通の衣装でのドキュメンタリータッチな演出だったり、疑似演技は一切しないなど、昨今のアイドルイメージ作品としては異例ともいえる内容だ。
従来のグラドルの映像作品とは違う演出をすることになった経緯について朝比奈は、「週刊プレイボーイ」(集英社)のインタビューで「グラドルDVDって、もうやり尽くされてると思うんですよ。だから、どうせなら面白いこと、新しいことをやろうって」と説明している。
グラドルの映像作品については、人気グラビアアイドルの倉持由香(25)が昨年、ニュースサイト『BLOGOS』にて、アダルトカテゴリに分けられてしまうほど過激化が進んでいることに警鐘を鳴らし話題になった。朝比奈は“可愛く楽しさを見せるグラドル”というイメージを払拭するため、最新作では新たな試みをしたということで、倉持の主張とは違うものの、疑似要素への不信感に関しては共通している。
来月2日、朝比奈にとっては初となるVR動画『ヒナにマッサージ~朝比奈祐未』(e-2VR)が発売されるが、作品が発表される度にサプライズをもたらしてくれる彼女ならば、最新技術に対応した新しい表現について考えをめぐらせていそうだ。