「ずっと挿入しようとしているのに、コンドームをしてなかったんですよ。だから、ちゃんと着けてってお願いしたら、『オマエ、処女だろ? だから大丈夫だって!』って言うんですよ。聞けば、処女は処女膜があるから、最初の一回は膜が精子の侵入を防ぐから妊娠しないって。彼があまりにも真顔で言うので、私も信じてしまって…」
その後、ふたりしてスマホで調べたのだというから、若いというか今どきというか。もちろん、それが何の根拠もないことだとスグに判明する。その後、しっかりと装着することになったという。へたすれば、大学生ではなく、いまごろママになっている可能性だってあったわけだ。そして、ついに“その時”がやってくる。
「最初はズンという感じで…。その次の瞬間に、“ブチッ!”って音が自分の身体の中に響いたんです。処女膜が破れた瞬間だとか、処女を捨てられて嬉しいとか、そんな感想は一切なかったです。とにかく痛い! それしかなかった。あまりに痛くって、耐えられなくなって彼を押しのけてしまったんです。当然、彼は発射してなくて…。そこで終わっちゃったから、もしかして童貞のまま(笑)?」
そう笑って話す美和ちゃんだったが、その後、もうひとつアクシデントが起こる。
「2、3滴の血が内ももに流れただけだったから、処女じゃないだろうって疑われて…」
結局、これをきっかけに彼とはギクシャク。そのままフェードアウトすることになったのだそうだ。
「痛いしか感想がない初体験でした。困ったのは、ホテルまで自転車で来たんで、帰りにサドルに座れなかったこと。そのくらい痛くて…。だから立ち漕ぎしたけど、すぐに疲れと痛みで漕げなくなって、結局、自転車を押して、2時間くらいかけて家に帰りました。3、4日くらいは下半身に違和感がありましたね。
実はその後、お正月に地元に戻ってきていた1コ上の先輩と成り行きでセックスしたんですけど、その時は、痛くはなかったけど気持ちイイとも思えなくって。アソコの中で何かがモゾモゾしているなぁ、程度の感想しかなかったです」
初体験を無事(?)済ませた美和ちゃんだったが、誤算があった。大学生となり、友達になった女のコたちの半分以上が処女だったのだ。美和ちゃんは、少しだけ焦ったことを後悔したようだ。
(文=子門仁)
【女のコのデータ】
名前:美和
年齢:18歳
出身:栃木県
現在勤務するお店:品川のデリヘル
キャリア:半月(取材時:2017年4月)
前職:高校生
相手:同級生の彼氏
場所:ラブホテル