――入る前と今では、風俗に対する考え方って変わった?
しずく:入る前は、ソープとかお水とか偏見があったんだけど、実際にやってみると、女のコは普通のコが多いなって。お金を荒稼ぎしたいコばかりだと思ったんだけど、実際には自分のためだったり、周りのためだったりで、必死に働いてるコばかり。
――同じ店に2年は長い方だと思うけど、その理由は?
しずく:スタッフさんとお客さんかな。ここのスタッフさんはプライベートな面も相談に乗ってくれたりするんですよ。ちょっと浮かない顔しているとすぐ気づいてくれて、「どうした?」みたいな。お客さんも基本、イヤな人はいないです。みんな優しくて穏やかな人が多いからかな。
――池袋というと日本一のデリヘル激戦区だけど、そこで頑張れる理由は?
しずく:理由かぁ…。中途半端で働きたくないから。どうせやるならランキングにも入りたいし。入店したとき、半年以内にランキング入るって公言したんです(笑)。
――で、結果は?
しずく:2、3カ月で入れました(笑)。
――すげー! でも、なんでわざわざ公言したの?
しずく:負けず嫌いなのかな。どうせやるなら逆にランキング目標っておもしろいじゃんて。
――その間の苦労っていうと?
しずく:『初心忘れず』です(笑)。リピーターさんだけだとちょっと気抜けちゃたりとかあるんだけど、新規さんにつくことによって、またそこで気持ちがリセットされるんです。
――へー、そんなこと誰かに教わったの?
しずく:お店入った時スタッフさんに、「習うより慣れろ」って言われて。でもその時は何言ってるのかよくわからなくて。そしたら、「売れてるコの技を盗んで、それを自分なりに変えるんだ」って教えられたんです。
――ほほー。それで、盗んだものって?
しずく:ただプレイするだけじゃなくて、お店で会ってる間に、プレイ以外の部分で喜んでもらえるようにって考えました。あとは…企業秘密だから言えません(笑)。まぁ、自分から心開いて接するってことかな(笑)。
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