ということで、実際にプレイしてみることに。
まず、浅草といえばココでしょ、と雷門の前で待ち合わせ。やって来たのは、スレンダーな体型のサヤカさん。年齢は30代半ばで、清楚な雰囲気の人妻だ。
会うなり「楽しみにしています♪」と、腕を絡めてくるサヤカさん。多くの観光客の中に紛れてみれば、これが風俗であることを忘れ、一瞬でデート気分となった。
そのまま仲見世通りを浅草寺に向かって歩き、まずは参拝することに。ここで祈るのは、とりあえず、このデートの成功だ。
そのまま本堂に向かって左側の方へ抜け、デートの定番である遊園地に向かう。そう、浅草には『花やしき』という由緒正しい遊園地があるのだ。
この『花やしき』、遊園地といっても千葉にある某夢の国とは比べ物にならないほど小さいし、乗り物も新しくはない。しかし、全体的にコンパクトな分、女性との密着度は高い。特に、近隣の民家に突っ込むような勢いがあるローラーコースターは、カーブの際にふたりの隙間がなくなるほど密着できるのでオススメだ。
童心に返って1時間ほど遊園地を楽しんだ後、続いて食事することに。新仲見世通りに入り、少し歩いた路地裏にある老舗の洋食屋さんを選んだ。この日は平日だったのだが、なかなかの混雑具合で、席につくまで15分ほど待った。
この待ち時間で、サヤカさんにいろいろと話を聞けた。まず、このデートコースを選ぶのは、時間とお金に余裕がある年配の人が多いということ。最近は、出張などでやってくるお客さんも増えているという。
「地方からのお客様は、デート時間を5時間にしてスカイツリーまで足を延ばしたり、水上バスで浜離宮やお台場でデートを楽しむケースが多いですね。春は隅田川の桜が人気です!」
ちなみに、さまざまな理由で女のコに土地勘がない場合などは、浅草の観光要所を手際良く巡ることができる人力車が便利だとサヤカさんは教えてくれた。
その後、食事を楽しみ、仲見世などでショッピング。そして、西浅草のラブホテル街に。そのころには、会ったころよりも明らかに親密になっていた。
たとえ風俗であっても、相手にしてみればビジネスであっても、そこには人と人との関係がしっかりとあるものだ。観光で同じものを見て、美味しい食事をするといった共通体験や、ホテルの一室などではない衆人の中での自然な会話などが、ふたりの距離をグッと近くしたわけだ。
プレイの方も、サヤカさんは「デートが楽しかったから、エッチも頑張っちゃう!」と熱が入り(といった風に見え)、恋人気分を存分に味わうことができた。
ということで、ゴールデンウィークに東京でちょっと変わった遊びをしたい人は、アタマの片隅にでも「へぇ~こんな風俗もあるんだ」と思っていただければ。ちなみに、デート費用はすべて客の負担なので、あしからず。
(文=子門仁)