【有名な援交バーに潜入】
窮屈な乗り合いバンで長時間の移動を終え、アンタナナリボに戻ってきたぼくは、夜遊びする気がなぜか起きず、場末の小汚いバーで現地人に混ざってひたすらビールのグラスを傾けていた。
海外風俗ライター・ブロガーとして首都の夜遊びを調査しないわけにはいかないのではないか…。
酒が入るとなぜかそんな焦燥に駆られたぼくは、ネットで調べた有名な援交バーに行ってみることにした。
街の中心地にあるそのバー。「La Glacier」という名前のホテルの1階にある。
時刻は17時。バーに入ると年配の白人男性、普通に飲みに来てるとおぼしき現地人と、明らかにソレと思われる風俗嬢風の服装をした女の子たちで賑わっていた。
マダガスカルは、元フランス領の国。フランスからの旅行者が非常に多く、いわゆるセックスツーリストと呼ばれる年配の男性と現地の若い女の子の組み合わせを見かけることがよくある。
アジアで言えばタイのバンコクのようなイメージだ。
このバーもそんな男たちのハンティングポイントになっている。
【視線を送ってくる女の子たち】
ビールを買って空いてる椅子に座って様子をうかがうと、視線をバシバシ送ってくる積極的な女の子がひとり。

とりあえず笑顔だけ向けて他に目を向ける。不自然にならない程度にキョロキョロしてあたりを物色。
うーん…。そんなにいい女の子はいないかな…。
ひととおり女の子のチェックを終えると、隣りのテーブルにいた恰幅のいいおばちゃんが話しかけてきた。おそらく30代後半から40代前半。彼女も嬢だろう。
おばちゃんは少しだけ英語を話すことができた。
マダガスカルでは、英語を話す人は結構貴重な存在。フランス語ができないぼくは、現地人とのコミュニケーションに苦労していた。
JOJO「いつも女の子の人数はこんなもんなの?」
おばちゃん「もっと遅い時間になれば増えるわよ。特に金曜日は大混雑」
JOJO「女の子のチップの相場は大体いくらくらい?」
おばちゃん「それは女の子次第よ。気に入ったコいたらここに呼んだら?」
ぼくに視線を送っていた女の子に気がついたおばちゃんは、テーブルに彼女を呼んだ。
作り笑いなんじゃないかと思うくらいの飛びきりの笑顔で、その女の子はやってきた。
嬢「マッサージ?」
JOJO「いや、大丈夫」
遠目ではそこまで悪くないように見えたその女の子。近くで見たら、結構きつかった…。
どうしたもんかな…。
そう思っていると、今やってきた女の子が元いた席の隣りに座っている女の子と目があった。
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