男も参加できるレズビアン風俗


 この店の拠点になっているのは六本木だったが、ホテルの関係で渋谷に出張してもらうことにした。料金は、80分で大6枚。しかも、3人で利用するのでホテル代は1.5倍。なかなかの金額だが、めったに体験できることではないので、高くない…と思うことにした。

 やって来たのは、タチのメリーとネコのスザンナのふたりで、共に25歳でアルゼンチン出身とのこと。日本語はカタコトで、ふたりの会話はおそらく公用語のスペイン語だった。

 筆者が知っているスペイン語は、「ブエナスディアス(こんにちは)」「ブエナスノチェス(こんばんは)」「グラシャス(ありがとう)」程度のもので、挨拶をした後、まったく間が持たない始末。

 まずは、3人でシャワーを浴びることに。両者とも身長が170センチ前後で、しかもボリューミーな体格だったもので、バスルームがかなり狭く感じた。一応、筆者の身体を洗ってはくれたが、基本的にはふたりでイチャイチャしていて、コチラは蚊帳の外といった感じだ。

 これはベッドでも同じで、基本的に筆者はふたりがイチャイチャしているところを見ているだけ。しかし、目的というか見どころでもあった『貝合わせ』は堪能できた。

 メリーの小陰唇は大きく、スザンナの膣口全体を覆う。まるで雌雄の境が曖昧な軟体生物が混ざり合うような、部位同士が会話するようにくっ付いては離れる様は実に生々しく、匂い立つような絶妙なエロス。時折、ふたりからは「アゥッ!」という大きな声。そこには、美しい二匹の獣が戯れる姿があった。

 そんな貝合わせを10分ほど見ていると、そのうちふたりが押し付け合う性器の合間から愛液が溢れ出してくるのが分かった。なんだか急に襲ってくる疎外感…。コチラのそんな気持ちに気付いたのか、タチとしてリードしていたメリーが声をかけてきた。「カモン!」と。

 待ちに待った3P参戦だが、メリーとふたりしてスザンナのバストを舐めるだけ。これでは、筆者が快感を得ることできそうにない。まぁ、ある程度は想定していたが、まるでお金を払ってご奉仕しているように思えた。

 そこで筆者は、自分の股間を指さして「プリーズ!」と懇願。すると、メリーは「シー(はい)」と言い、筆者を仰向けに寝かせて顔面騎乗してきた。そして、フェラを始めたのはスザンナ。

 そのままの体勢でフィニッシュへと向かう三人。ふたりはさすがに息が合っていて、メリーが筆者の顔にアソコを押し付けるスピードと、スザンナが口をスロートさせる速さはシンクロしている気がした。

 仲のいいふたりの間に入ってプレイに加わり、スザンナにヌいてもらうという行為自体、メリーに対する背徳感がハンパないものだった。「男が参加できるレズビアン風俗」、これは禁断の味なのかもしれない。しかし、よくよく考えれば、男が参加している時点で、すでに“レズビアン風俗”ではないのでは…。まっ、いいか。ちなみに、それぞれが絶頂に達する瞬間は微妙にズレた。それだけが残念だ。
(文=子門仁)

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