「風俗嬢って病気持ってそうで怖い」という世間のイメージ…現役ソープ嬢が教える“業界の内情”


 次に、症状が強く出ていると、女の子はおりものに変化が出てしまいます。ひどい風邪の時の鼻水みたいな緑っぽい黄色になるとか、カッテージチーズのような固形でボロボロの白いおりものが出るとか、とにかく普段の状態とは違うことも多く、間違っても「こんなになっちゃって、感じてくれてるんだね♪」とはならないです。

 なにより、普通の人であれば“自分が今、感染源である”という良心の呵責があると思います。

 ご指名のお客様であれば、また来てくれるかもしれないので、移してしまったらお客様に感染してもう来なくなってしまうか、そのお客様経由でまた自分が感染してしまうかのどちらかになる可能性が大きいですよね。それ以外のお客様にしても、移してしまったんじゃないだろうかと悶々としながら出勤し続けるのは精神的にも苦しく、第一どこかの時点で「〇〇は病気持ち」と噂されることでしょう。そうなっては出勤どころではありません。だから、ほとんどの女の子は性病対策についてはきちんとしていると思っています。

 一方で、お客様は何故そんなに「自分は持っていない」と自信満々なのか不思議に思うこともあります。

 「僕は持ってないよ、まおみちゃん、まさか持ってないよね?」みたいなことを直接聞いてくるお客様もたまにいらっしゃいます。聞くこと自体は特に何とも思いません。疑問があったら聞いてください。でも、「えらいね、ちゃんと検査してるんだ?」と聞き返すと、その大半は「ううん、したことないよ」との返答。症状が出ていない=これまでおチ×チンが痒くなったことなんかない、から感染していないと思っているのです。

 
これは大きな間違いですよ!

 
 症状が出ていないだけの無自覚の感染者が、感染を知らずに性行為を続ける…というのが本当に怖いです。なんだか保健所さんみたいなことを言いますが、本当に怖いんです。

 稀に「これが僕の今月の検査結果だよ、確認してね」と、自ら性病検査の結果を持ち込んでくるお客様もいらっしゃいます。“結果の提示までしなくていいんだよ”と思いつつ、そこまでしてくれるお客様には感謝して、その日は心置きなくプレイに励めますよね。

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