結城:そして、竹。仕事もちゃんとしてるし、お金も普通にあるしバツイチでもない。社会的にまともに生きてる人で、絵に書いたような男性。
しじみ:よし、竹でいこう!
結城:えーー、そうかなぁ?
しじみ:いや、私は直情型だから、結局梅を選んじゃうと思う。
結城:私も竹みたいな女だったらいいよ。でも、今までこんな好き勝手に生きてきて、今さら旦那が帰ってきて飯作って待ってる人生とか無理な訳よ。
しじみ:叶わないから憧れるけど、いざそうなったら3日で飽きて不倫しそう(笑)。
結城:私もそういうまともな人間になれたらいいなって願望はあるよね。なれないが故に。
しじみ:ちゃんとした人と一緒にいたら、自分もそうなれるんじゃないかって幻想があるよね。
結城:そうやっていいところだけを思い浮かべてるだけで、結局は無理だっていう結末まで見えちゃう。と思うと、竹ではない!
しじみ:だね。竹でありたいけどね…。じゃあ、竹の線はなくなったということで、とりあえず私に竹を紹介して♪
結城:あっ、絶対いいと思う! 紹介するね(笑)。でもさ、今まで好きなことをして生きてきて、男と一緒に過ごすことよりも、音楽を最優先に選んでしまうような生き方をしてきた人間にとって、竹と一緒にいることが一番ストレスなのよ。
しじみ:そ、そうか。
結城:そう考えると、男は一番の敵。だって、自分のやりたいことと常に相反するもん。デートやバレンタイン、クリスマスとか「関係ねぇよ、この日が稼ぎ時なんじゃ!」と思うし。
しじみ:最終的には、結婚して子供とか産んで、職業さえ奪っていくこともあるもんね。両立なんて生半可なことじゃないし。
結城:そうだよ。「あなたが病気で死にそうな日も、私は仕事してるかもしれない。それが両立だからね」って思う。
しじみ:そうやって家庭が疎かになったら、それはそれでストレスや自己嫌悪に陥りそうだしね。
結城:だから、結婚なんてしたくない。
しじみ:そうですか…。