1617年、現在の東京・日本橋人形町あたりに誕生した江戸幕府公認の遊郭「吉原」。その約40年後、幕府は江戸の中心部に遊郭があるのは不適当として移転を命じた。新たな場所は浅草の浅草寺の裏手にあたる、台東区千束四丁目の一帯だ。
絢爛豪華な遊女が日本中から集まり、江戸文化の華といわれた吉原。その歴史は昭和33年の売春防止法の本格施行まで続いたとされる。現在、吉原という地名は東京の地図に載っていないが、東京都心でタクシーに乗り、「吉原」と告げれば迷うことなく千束に向かうだろう。
「日本一のソープランド街」と呼ばれる今の吉原で、昔ながらの趣を大切にしている店がある。それが『吉原三浦屋』だ。
関東圏に31店舗を展開し、1200人以上の嬢が在籍する角海老グループのソープランド・三浦屋。外観からして江戸情緒を漂わすこの店が、目下男性従業員を募集中だという。とはいえ、現代の吉原がどんな風になっているのか気になる人も多いだろう。そこで直撃取材を敢行した。足を運んでくれたのは、人気AV女優の川上奈々美ちゃんだ!
川上奈々美(以下、奈々美):吉原って聞くと色街とか花魁などを思い浮かべる人も多いと思いますが、このお店はそのイメージどおりっていう感じですね。
マネージャー:それはありがとうございます。そう言っていただけると嬉しいです。
奈々美:でもここに来るまでに見たお店は、普通のソープランドっていう印象かな。
マネージャー:そうですね。外観や内装で吉原らしさを演出しているのは、うちくらいかもしれません。カタカナの名前をつけているお店ばっかりですから(笑)。
奈々美:あえて古風なお店にしているんですか?
マネージャー:お客様に少しでも吉原らしさを感じてもらえたらなと思っています。やはりこの地域は歴史がありますから、それを伝えることも大事かなと。三浦屋っていう屋号も実際にあった遊郭の名前なんですよ。みかんの取引で財を成した紀伊国屋文左衛門が遊んだと言われています。
奈々美:部屋もかなり凝っていますよね。
マネージャー:和のテイストっていうんですかね。釜風呂なんかもありますので、江戸っぽさを体感して頂けたら嬉しいですね。
奈々美:すごく高級な感じもしますが…。
マネージャー:いやいや。そんなことないですよ。グループ全体が大衆店ですし、うちが特別高いということはありません。料金に関しては安心してください。
奈々美:それで江戸気分を味わえるなんてお得ですね。ところで、在籍している女性も和風美人が多いんですか?
マネージャー:和風かどうかはわかりませんが、しっとりした落ち着いた雰囲気を持つ女性を採用するように心がけています。お客様の中には花魁風の衣装をリクエストされる方も多いので、そういう格好が似合うコがそろっていると思います。
奈々美:いいな~。私も花魁になってみたい♪
マネージャー:ぜひよろしくお願いします(笑)。
奈々美:女のコだけでなく、男性従業員も古風な方が合ってるんですか?
マネージャー:う~ん。従業員が古風である必要はないですけど、歴史好きとか江戸時代に興味がある人は向いているんじゃないでしょうか。仕事の内容も江戸時代からほとんど変わらないんですよ。
奈々美:そうなんですか!?
マネージャー:昔の遊郭には、「番頭」とか「廻し役」って呼ばれる男性従業員がいたんですけど、その仕事内容は今とほぼ同じ。番頭っていうのは受付で女のコの紹介などをしていた人で、廻し役っていうのはお客様の案内役のことになります。違う点といえば、客引きですかね。昔はかなり強引な客引きをしていたようですが、今はしません。
奈々美:では、どんな人が向いているのでしょうか?
マネージャー:そうですね。やはり女性のことが好きな人がいいんじゃないですか(笑)。接客が主な仕事になりますが、在籍している女のコのケアも大切ですから。
奈々美:日ごろから女性に接するとなると、女のコに好かれるタイプが向いているのかもしれませんね。
マネージャー:モテる必要はありませんが、女性から好感をもたれることは大事。あまり親密になっては困りますが…。