う、嘘だろ…。
置屋に入ったぼくは目を疑った。
この服装は知っている。
でも、まさかこんなところで見ることになるなんて…。
【ボリビアという国】
最近、ボリビアという国の名前をよく聞くようになったと感じる。おそらく、日本人がこぞってウユニ塩湖という美しい鏡張りの景観を楽しめる場所に出かけているからだろう。
南米の山岳地帯にあるボリビアには、標高が高い街が多い。ウユニは3000m、実質首都のような機能を果たしているラパスに至っては4000mだ。
ボリビアと聞いて、まずぼくが思い浮かべるのは、年配の女性たち。
・ハットを被る
・伝統的な衣装に身を包む
・カラフルな布を巻いている
・背が低い
・ぽっちゃり体型(むしろ肥満)
ざっと挙げると上記のような特徴がある、いわゆるインディヘナの女性たち。
ラパスには、インディヘナのおばちゃんが戦うプロレス(通称オバプロ)があるくらい、彼女たちはツーリストにも知られた存在だ。
【スクレで出会った韓国人】
ボリビアの憲法上の首都・スクレに滞在していたとき、宿で韓国人男性と知り合った。
彼(以下、J)は、オーストラリアで1年間ワーキングホリデーで働いた後、その資金を使って南米を旅していた。
Jの旅の目的、それは「南米の女のこと遊ぶこと」。
「なんなら結婚したい」とまで言っていた。
Jは南米女性のグラマーな身体つきが大好きらしい。
「アジア人はスタイルが悪い」
「欧米人はデカ過ぎてだめだ。やつらはまるで男みたいな体型をしている」
このように散々アジア女性と欧米人女性をバッシングしていた韓国人J。
過激な発言ではあるが、確かにわからないこともない。
アメリカやカナダ、オーストラリアの女性は肥満体型が多いし、ヨーロッパの一部の国、例えばドイツ、オランダなどの女性は骨格体そのものが大きく、普通体型だとしてもアジア男性のぼくからするとどうしてもデカく見えてしまう。
とにかく、エロを旅のテーマにしているぼくは彼に親近感が湧いた。
Jもぼくの旅のテーマや日本での変態活動に興味を示し、ぼくたちが意気投合するのに時間はかからなかった。
こうして、日韓エロコンビがボリビアの地で結成された。