老舗と呼ばれていた店が閉店したかと思えば、コンセプトを持った新店が続々オープンと、昨年あたりからこれまでになかった動きが見られるようになった日本一のソープランド街・吉原。
風俗ライターとしては、この激動の時を“体感”するのは、もはや義務でもある。ということで、さっそく2017年に入ってからオープンした店『A』に潜入を試みた。
その『A』はソープランドで、テーマは昔の吉原遊郭らしく、女性は花魁姿でのサービスだった。この花魁コスチュームは、たとえ脱着し易いものでも、それなりに予算がかかるもの。つまり、入浴料金を含めた総額でかなりのお値段になるハズだ。そう思っていたのだが、お店のサイトを見て筆者は目を疑った。想像以上に安かったのだ。
たとえば、オープンの朝6時から利用した場合は、最短の50分コースが通常で9,000円と大1枚でお釣りが返ってくる。しかも、今回はオープニングイベントで割引が適用され、8,500円で楽しめるというのだ。ああ、これはいい店を見つけたのかもしれない、と直感した。
店に足を運ぶと、まずは遊び心にほっこりさせられることに。遊郭のイメージから「小判でのお支払いは遠慮でありんす」とか「馬でのお越しはご遠慮ください」といった注意書きがあったのだ。これから花魁姿の女のコと、言わば非日常を今から楽しむ人にとっては、こういった世間一般的にはバカバカしいことも素直に受け入れる度量みたいなものがある…のではないかと思ったりした。