現代ニッポンに、いまだに遊郭が残されていることをご存じだろうか。「元」ではなく、現存する遊郭としてもっとも広く知られているのが、大阪にある飛田新地であり、著書も多い。
実は、筆者も風俗ライターになるまでまったく知らない事実であった。安宿巡りの海外旅行の際、ちょんの間や飾り窓は見ていたが、まさか自分の国に、日本人の女のコがいる遊郭が残っているなどとは想像もしなかったのだ。そして、初めてその街に立ったときの衝撃は、目眩を感じるほどだった。
※飛田新地の詳細はコチラ
昨年末、その飛田の街を3年ぶりに歩き、ふたりの女のコに入ってその違いを比較してみたので報告したい。
飛田新地は、高速道路を境に若いコエリアと人妻・熟女エリアに二分され、それぞれに「メイン通り」や「青春通り」「妖怪通り」などの呼び名がある。筆者が入ったふたりの女のコは、若いコエリアの20代前半と、熟女エリアのアラサーである。
若いコエリアを歩いていて感じたのは、コスプレをしている女のコが増えたことだ。20年ほど前は、学校制服コスの女のコが数名いる程度だったが、現在は制服はもちろん、レースクイーンにレオタード、メイド、ポリス、ドS女教師風に巫女、花魁、バニー、おまけに真冬なのに水着姿と、まるでコミケかイメクラのように華やかで、見るだけでも楽しい街になっている。
そして、以前はメイン通りや青春通りから外れた路地にいた「若いけどちょっとブサな女のコ」はほぼいなくなっていた。