【表の顔は経営者。裏の顔は…】
話を聞いてみると、Rはこのレストランの経営者だった。
レストランの他にも観光ガイドをやっているR。彼が持ってきたノートには、客が残したツアーの感想が日本語で綴られていた。
JOJO「ごめん、ぼくそういうのあんまり興味ないんですよね」
R「ソウデスカ…」
少しうつむき加減になり考え込むR。
R「ソレナラ コノツアーハドウデスカ?」
彼が指さした先には「夜の敦煌ツアー」と書かれている。値段の記載はない…。
なんだこれ…。
絶対怪しい…。
Rの顔をみると、彼は怪しい笑みを浮かべていた。
JOJO「これどういう意味?」
R「オンナノコトアソベマス」
なるほど。敦煌にある置屋にでも連れて行ってくれるってことか。
JOJO「普通の風俗に行っても面白くないよ」
R「サバクニツレテッテ セックスモデキマス」
えっ、そんなのあるのっ!?
Rは口コミノートを開くと、夜のツアー参加者からの感想を見せてきた。
「あんなところでできるなんて…。Rさんありがとうございました! 夜の砂漠ツアー最高です!!」
まじか…。
単なる置屋案内なら断るところだけど、ゴビ砂漠に連れて行ってデキるとなると話が別だ。
JOJO「ちょっと詳しく教えてください! どうやって女の子手配するんですか?」
R「ケイサツガキビシイカラ…」
カタカナで続けると分かりにくいので、ここからはRの言葉も日本語で記していく。
R「警察の取り締まりが厳しいから、私の知り合いのママに頼んで女の子を手配します。運転手と女の子と私とお客さんで夕方砂漠に行きます。運転手と私は車で待っているから、あとは好きにしていいです。時間はだいたい30分くらい」
なるほど。おそらく敦煌には旅行者相手にデリヘルみたいなことをしている業者がいるんだろう。
そこから女の子を呼んで砂漠に連れていくと。
こんなに面白そうな話は滅多にない。
JOJO「かわいい女の子いるの?」
R「ノート見たでしょ? 日本人が満足してます」
よし。それなら誘いに乗っかってみよう。
夕方に待ち合わせしてRとは一旦別れた。