【世界一周エロ旅】タイでの海外風俗初体験はトラブル続き!


部屋に戻ってきた友人が見てギョッとしたぼくの姿

 
カチャッ

 
 友人がそーっとドアを開けたのが視界に入った。

 ちらっとそちらに目を向けたぼくと目が合った。

 友人は一瞬ギョッとした表情を浮かべると、何も言わずにドアをそっと閉じた。

 なぜ彼はギョッとしたのか?

 ぼくはその時、ベッドの上で正座して、彼女に土下座しかけている体勢だったのだ。

 
「本当にお願いだから帰って! 帰って下さい!!」

 
 一向に帰ってくれないので、最後はお願いするしかなかった。

 
なんでお金払ってまで謝らなきゃいけないんだ…。

 
 後にも先にも人に土下座したのは人生でこの時だけ。

 しかも、その相手がゴーゴーバーの風俗嬢…。

 彼女は泣きながら頑に帰ることを拒んだ。

 
「分かったナ。ここがダメならウチ来るナ?」

 
 いやいや、そういう問題じゃないんだって…。

 
これだけ帰れって言われても引かないって、どんだけメンタル強いんだよタイの女は…。執着心ハンパない…。

 
 こうして土下座作戦もあえなく失敗。

 もう埒があかないので、強引にお金を渡すことにした。

 
「分かった。傷つけてごめん。お金を多めに渡すからもう帰ってよ」

 
 ぼくのこの態度に、さすがに冷めた様子の彼女。流暢な日本語でこう言い放った。

 
「これじゃ足りないナ。私傷ついたナ」

 
コイツっ!

 
 日本語が上手な嬢を選んだことをここにきて後悔した。

 仕方なく1000バーツ余分に用意すると、彼女はぼくの手から奪うようにお金を取って部屋から出て行った。

 
つ、疲れた…。

 休んでる暇はない。今度は友達に謝らないと。

 ロビーで時間を潰していた友人は、彼女が出て行ったのを見計らって部屋に戻ってきた。

 
「マジごめん」

 
今日は皆に謝ってるな…。

 
 当然、友達にも怒られるだろうと思っていた。

 
「うん。まぁいいよ。大変だったね」

 
 友人もかなり腹が立っていたみたいだけど、風俗嬢に土下座してるぼくの姿を見てさすがに不憫に思った様子。

 
「この件はもういいよ」 
 
「ありがとう…」

 
 とりあえず落ち着いた。

 
「それよりさ、さっきJOJOが初日に連れ出した女の子を見かけてさ…」

 
 友人が神妙な顔で話し始めた。

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