【タイ到着初日】
タイに到着した初日の夜。
美味しいタイ料理に舌鼓を打ち、腹を満たしたぼくたちは、早速夜の街に繰り出した。
訪れたのは「パッポン」と呼ばれる場所。今なら「ソイカーボーイ」や「ナナプラザ」の方がバンコクの夜遊びスポットとして人気があるが、当時の印象では「パッポン」やすぐ隣にある「タニヤ」の情報が豊富だったように記憶している。
記念すべき海外風俗初の遊び先として選んだのは、ゴーゴーバー。
ゴーゴーバーとは、タイやフィリピンの繁華街でよく見られるバー・ナイトクラブのような店のことを言う。店内にはステージが設置されていて、ステージ上には水着や下着姿の女性が踊っている。客は女性を見ながら酒を飲み、気に入った女性がいれば席に呼んだり、店にお金を払って外に連れ出すことができる。
そんなシステムのいわゆる風俗店だ。
ドキドキしながら事前に調べていたパッポンの店に入ると、上半身裸の女の子が沢山踊っている姿が視界に入ってきた。
なんだこの空間は…。
日本では絶対にありえない光景。見たことがない景色に圧倒される。
しかも可愛い娘が多い。ここは天国なんじゃないか…。
これがぼくのゴーゴーバーに対する第一印象だった。
【タイ人美女と店内でイチャイチャ】
席についてビールを注文すると、すぐに女の子がぼくたちの席にやってきた。
「ハロー! ハウアーユー?」
彼女はヨーロッパ出身の白人のような、濃いめの顔立ちをした、肌が白くてスタイルの良い美人だった。
タイのクオリティースゲーーー!
拙い英語で彼女との会話を楽しむ。ふと気づくと、友人の隣にもかわいらしい女の子が座っていた。
ぼくたちは思い思いの楽しい時間を過ごした。
今でこそ、ゴーゴーバーに行こうものなら、女の子の身体を触ったりキスしたり、店内でイチャイチャする時間を当たり前に楽しむが、当時は勝手がよく分からなかったぼく。
こんなのセクキャバじゃないか…。
たった数百円のドリンク代だけで、こんなことまでしてくれるなんて…。
女の子が股間をまさぐってきたり、抱っこスタイルでまたがってきたり、積極的に絡んでくる姿にただただ感動していた。
ドリンク代だけでここまでできるなんて、タイの夜遊びはコストパフォーマンスが高い。
こりゃおっさん達が日本からこぞって遊びにくる訳だ…。
そういえば、行きの飛行機にも明らかにそれっぽいおっさん団体がいたなぁ…。
などと考えてるうちに、ぼくの息子は完全に臨戦態勢に入っていた。そんなぼくの息子の状態を察した女の子は、こう切り出してきた。
「あなたと一緒に外に行きたいわ。部屋でイイコトしましょう♪」