──それがなぜ、現在のような活動を?
みでぃ:当時、付き合っていた彼が…。
──地下とはいえ、一応アイドルなんですけど、元カレの話とかしていいの?
みでぃ:“地下”ですからねぇ(笑)。それに私、事務所にも所属していないから大丈夫でしょう。それで、当時の彼からメールで「画像をくれ!」と言われることが多くて、それで自撮りするようになったんですよ。そうしたら、結構お気に入りの写真が撮れるようになって、その時に「あっ、私、素質あるのかな?」と思ったんです。そんな感じで、本格的に地下アイドル活動を始めたのが、2009年の秋ですね。
──“みでぃ”という名前もその時に使い始めた?
みでぃ:そうですね。本名がみどりだからという単純な理由で(笑)。それと、ミディアムとかMIDI音楽とかいろいろな意味も込めています。
──でも、地下アイドルの世界も大変ですよね? まず、集客の問題とか…。
みでぃ:お察しの通りです(苦笑)。ライブにひとり呼んでン百円とかの世界で、そのお客さんの数も数人の世界ですからね。稼ぎなんてないですよ(大笑)。イベントの場合だと、ほかの地下アイドルさんと共演でお客さんの取り合いになるし。
──なんだか楽屋は殺伐としていそうですね…。
みでぃ:いや、そんなこともないんです。協力し合って、傷の舐めあいですよ(爆笑)。いかにお客さんを上手く回すかという相談してたり、和気あいあいですね。出し抜いたところで儲かる世界ではないし…。
──そうまでして続ける理由は? 正直、年齢的にキツイところもあるでしょう?
みでぃ:う~ん(しばし考える)。私、本当に人前で何かをすることがダメだった人なんです。それが、お客さんから声をかけてもらっているうちに、だんだん嬉しくなっていって…。それに、アイドル活動なんてなかなかできないことじゃないですか? そう考えると、水着撮影会とか、着エロ緊縛ショーに出たりとか、自分の幅を広げたくなって、なんでもやりました。それで今に至る感じで、キャットファイトもその一環なんです。
──みでぃさんにとって、キャットファイトの魅力は?
みでぃ:地下アイドルとしての私個人の感想になっちゃうんですが、いつもとは違って、大きな会場で多くの人に見ていただけることですね。ここで名前を売りたいと思います。あとは、ほかの選手がスゴイ人ばかりじゃないですか? 福山理子さんもそうだし、葵マリーさんや創設者のラ・マルクリアーダさんとか、意識の高い方ばかりなので、私の意識も高まりますよね。それと、怒ってくれる人やダメ出しをしてくれる人がいることも大きいですよ。地下アイドルの世界は“なぁなぁ”なところが多いですから。でも、やっぱり“お祭り騒ぎで楽しい”ってことが一番でしょうね。