紗々:AVに意味を求めてたの。同棲モノとか痴漢モノとか物語があればいいんだけど、バランスボールの上に乗ってていきなりSEXが始まるとかが嫌なの。
しじみ:関係性も何もなくSEXが始まることなんて、日常ではないもんね。それが生理的に気持ち悪かったんだね。
紗々:だから、カットかかった瞬間「もうやだ~。意味は? 意味は?」って号泣してた。今思うと、意味なんてなくていいんだけどさ。
しじみ:紗々ちゃん、現場で泣くこととかあるんだ!?
紗々:えっ、私、ほとんど泣いてるよ。すぐ心折れて「ねぇ意味は? 意味を教えて」って泣いてた。
しじみ:意味欲しがるねぇ(笑)。それはスタッフさんも困ったでしょうね。
紗々:あと、あれでしょ! 恋愛の話とかするんでしょ♪
しじみ:今ちょうどそれ聞こうと思ってたよ。どうなの?
紗々:好きな人はずっといる。12年ずっと片想い。
しじみ:嘘でしょ!? 誰? 呼んでこよ(笑)!!
紗々:デビュー作の監督さんが好きなの。
しじみ:それって、どういう好きなの? ライク? 愛してるの好き?
紗々:どういうのが愛してるなの? 今まで何人かは好きになったことあると思うんだけど、マネージャーには紗々は人を好きになったことがないって言われる。
しじみ:それは、無関心な親に育てられたからなんじゃ…。
紗々:そうなのかなぁ。例えば、彼氏が家に帰って来なかったり連絡取れなかったりしたら、浮気してるかもって思うでしょ?
しじみ:思う!!
紗々:でも、帰ってこないってことは帰ってきたくない訳だから、何とも思わないんだよね。
しじみ:無関心が遺伝してるよ(笑)。
紗々:だから、本当に好きになるっていうのが分からない。
しじみ:それでもその監督さんのことはずっと好きなんだ。個人的に会ったりとかはないの?
紗々:ないない! その人のこと何も知らないもん。連絡先というか名前も知らない。
しじみ:名前も知らないの!? どんだけ人に興味ないの…。(※調べたら五島駿輔という監督さんでした)“好きになったら付き合いたい”とかそういう欲求がないんだね。なんか浮世離れしてるというか、摑みどころのないところが魅力的だよね。