コスチュームのイメージ通り、プレイ内容も彼女が一方的に責めるような展開となった。まず、ラバーグローブに覆われた手で筆者の全身にタッチしてくるリカさん。ピタッとまとわりつく感触は、革やエナメルとは違ったもので、“不思議な”としか言いようがないものだった。
続いて、リカさんは人差し指を突き出し、筆者の口に突っ込んできた。それを抜き差しする、まるで指フェラのような行為。「どう?」と聞かれたが、何と答えたらいいのかわからない。ただ、抜き差しされるたびにゴム臭が鼻孔をくすぐる。リカさんいわく、「フェチはこのニオイがタマらないんですって」と教えてくれた。
たしかに、何度も抜き差しされるうちに、ゴムのニオイが次第に甘美なものに思えてきた。さらに、擦るようにラバーグローブをイチモツに当ててくるリカさん。それは、ゴム手コキとでもいうものだった。このラバーという言葉は、消しゴムのように「こするもの」という意味も持ち合わせている。そう考えると、ゴム手コキは由緒正しいことではないかと思えた。
その後、仰向けに寝かされると、リカさんが筆者の顔にまたがって顔面騎乗。これまでに何度も体験してきたが、革製のボンデージ衣装とも、ましてや下着でされるのとも違う感触だった。
押し付けられて密着されると、ゴムの弾力性がピタッと鼻を覆い、鼻呼吸ができなくなる。それほど通気性がなかった。この圧迫感のおかげで、“責められている感”がより強くなっていった。
そして、なにより強く感じたのは、やはりゴム特有のニオイだ。これにリカさんがつけている香水の香り派混ざり、“官能的”といえる独特の芳香を放つ。また、ゴムの通気性のなさが女性器の香りもシャットアウトしていて、ラバースーツの感触をより強く意識することになった。
リカさん曰く、「夏場は汗をかいて蒸れてしまうので、自分でもむせ返るほどの、とんでもないニオイになってしまう」とのことだった。さらには、汗疹になりがちだということを聞けば、まさに“今からの季節こそ旬のプレイ”なのかもと、いいタイミングで取材できたことを教えてくれた風俗サイト編集者に感謝するのだった。
プレイ後、気になったことをリカさんにぶつけてみた。それは、予約時にラバーコスチュームを「お客様が着用されますか」と聞かれたことだ。答えは、ラバーパンツを履かされて弄ばれるということだった。勃起してもゴムの弾力が邪魔して勃つに立てずとなるが、「悶え苦しむんだけど、それがいいみたい」と教えてくれた。
(文=子門仁)