あの時のぼくはどうかしてたんだ…。
そうとしか思えない。
あんな怪物みたいな嬢を選んでしまうなんて…。
【アフリカ系移民が多い街・サルバドール】
ぼくはブラジル北東部のサルバドールという街に滞在していた。
サルバドールはアフリカ系移民、つまり黒人が多い街。治安が良くないことで有名だ。ぼくが滞在している間にも複数の知人がこの街で強盗被害に遭っていた。
1カ月近く女の子と触れ合ってなかった当時のぼくは、モンモンする気持ちを抑えることができなくなっていた。
日本にいる友人から時折LINEで送られてくるエロ画像をみて勃起してしまう始末。
このモンモンをなんとかしないと…。
ネットでエロ情報をかき集めたところ、サルバドールには置屋があることが分かった。
【治安が悪いエリアにあるローカル置屋に潜入】
その置屋は、旧市街のPraca da Se(広場)から南西に約1Kmほど進んだ場所にあった。観光客向けの宿や土産物屋があるエリアから離れた地元民の生活域だ。
暗くなってから歩いていける場所じゃないな…。
そう判断したぼくは、お昼過ぎくらいに潜入を試みることにした。
ネットの情報を頼りにキョロキョロしながら置屋を探していると、それらしきビルをあっさり発見。
ただし、ビルの入り口のシャッターが半分閉まっている。
ビルの前にはおっさんがつっ立っていた。
営業してるのかこれ…。
少し離れた場所でタバコをふかしながら様子をうかがうことにした。
おっさんは近くの地元民とずっと話している。10分ほど様子をうかがったが、人が出入りする気配はない。
このまま待ってても仕方ない。行ってみるか…。
意を決して突入してみることにした。
観光客の「か」の字もない超ローカル風俗に潜入する。
それはぼくにとって、未知の世界に足を踏み入れるような、新たな冒険が始まるような、そんな言い知れないゾクゾク感を与えてくれる。