ゴーゴーバーの雰囲気が味わえるデリヘル


 来日して1年というアキコさんは、「ニホンゴ、バッチリ!」と満面の笑み。まずはシャワーとなったが、裸になった彼女はなかなかのプロポーション。若いだけに水を弾くしなやかな肌も美しかった。

 ベッドに移り、いよいよ一戦を交えるぞ…というところで、うつ伏せにさせられ背中にマッサージ用のオイルをかけられることに。

 これは、タイでゴーゴーバーと並ぶ風俗“マッサージパーラー”に影響を受けているのだろう。ここは、日本でいうところのソープランドのようなサービスがあるところで、建前としてはマッサージ屋ということになっている。日本のちょんの間が割烹などの飲食店になっていることに似ている。そういえば、バンコクのゴーゴーバーでも、ヤリ部屋に入ると、形式的ながらもマッサージをしてくれるところがあった。

 こういった流れからスタートはマッサージになったが、アキコさんはタイ古式マッサージの技術を持っているとのことで、身体がほぐされ本職ばりに気持ち良かった。

 このマッサージ中、せっかくなのでいろいろ疑問をぶつけてみた。まず、本当に現地でゴーゴーバーにいたのか、だ。

 するとアキコさんは、

 
「いました。だけど、若い子が増えて20歳を過ぎるとオバサン扱いでウザがられる(苦笑)」

 
 と、仕事がなくなったことを教えてくれた。彼女よりも若い世代が…なんとなくタイの裏側が見えた気がした。

 利用者は日本人がほとんどだったそうだが、最近は少なくなり稼げず、そのため語学留学という名目で来日したという。この店は知り合いの紹介で入店したが、「ゴーゴーバーっぽいところって聞いていたのに、全然違くて驚いた(笑)」のだという。

 なにはともあれ、本格的なタイ古式マッサージで身体がほぐれきったところで、アキコさんの目つきが急に妖艶になり、おもむろに唇を重ね、そして手コキを始めた。

 ゴーゴーバーとの違いは、全身リップが入念なことだった。バンコクだけではなく、ほかの外国でも、目的はひとつなので、前戯めいたものがないことがほとんどだ。もちろん、ここは日本だ。ということで、全身リップどころかフェラチオまでしてくれた。

 とはいうものの、「口の中で出されては困ります」と、激しいフェラではなかった。残念。それでも、あのころのバンコクの熱い夜を思い出すには充分過ぎるサービスなのであった。
(文=子門仁)

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